雑録
頂き物のせんべい。
湿気りそうなので、せんべい汁を作る。
70代半ばの実家さんが初めて作った料理は、せんべい汁だったという。家族を驚かせ褒められたい思いで作った。だがしかし、家族が揃った頃には汁を吸い付くし膨張したせんべいだけが鍋に残っていたのだと。
米のせんべいは贅沢品。
子供の頃から、村に流通しているせんべいは小麦だった。
そのまま食べるもよし。麦芽糖水飴を塗るとスイーツにも化ける。腹持ちの良い汁物にもなるし、小麦粉の衣をつけると天ぷらとしておかずにもなる。
軽く火を通せばパンそのもの。
かつては田んぼがなかった中山間地域の祭り。今は作っていない麦の香煎を撒いて田畑の害虫を追い払う。
あべこべがおもしろい。